古戦場のフィールドワークから見えてくる

藤井尚夫の脚と眼が通説の矛盾を解きほぐし、史実を掘り起こす。藤井戦国史が明かす現日本の機軸点をお確かめください。

合戦から時代を見る
 

後詰決戦

戦国大名は、配下の小領主や同盟者の城が攻められると、救援に出向く。 この救援活動を“後詰”と言う。包囲している侵攻軍は、後詰軍が来るとただちに向かえ打ち、戦闘が勃発する。 この戦いを“後詰決戦”と呼ぶ。
後詰決戦

 

後手必勝

先手を相手に渡した長篠合戦における連吾川沿いの戦闘は、“後手必勝”の典型である。長篠合戦における“後手必勝のロジック”は、武田軍の三倍とも言われる兵力量によって成立している。 ここに、質よりも量を重んじるセンスが芽生えた。
後手必勝

 

追撃殲滅戦

“追撃殲滅戦”とは、主力間戦闘で勝敗が決した後、勝者が敗者に立ち直る時間を与えず追撃し、中継拠点、または根拠地まで攻める戦い方を言う。この“追撃殲滅戦略”の出現が、日本の戦国時代を終わらせる。
追撃殲滅戦

城から時代を見る
 

戦国大名と城

戦国大名の築城展開は、おのおの独特である。 織田信長は、自らは山城を本城としたが、配下の実力者である柴田勝家や、羽柴秀吉などには、山城を居城にさせないケースが多い。織田信長帝国全体の築城戦略に基づいた結果である。
戦国大名と城

 

防禦ロジックと城

城は防禦戦闘の道具である。堀、土塁、石垣は、その地でいかに戦うか、その意思と方法を語っている。外郭が攻略されるとその内側へ、そして最後は主郭での防戦。この段階を追った戦いは、何重にも重なった塁壁の存在による。
防禦ロジックと城

 

城の種類

戦国期の城の種類は多様である。戦略的存在の城。戦術的存在の城。 経済的拠点の城。 数時間で造られ、1日で捨てられる城など。時代の変革期、武将たちは、変革する多くの軍事ニーズに合致させるべく城を多様化させ、進化させた。
城の種類

戦国史を考える